「個」の専用空間である浴室やトイレなどは、まさに裸の空間です。できる限り、間仕切りを取り外して、家全体をひとつの大きな空間に造り上げたいという「おひとりさま」がいました。それは徹底していて、寝室とリビングの間仕切りも取っ払い、模様入りのガラスの引き戸に替えてしまうほどです。すると、その効果たるや、「3LDKって、こんなに広いの」と感心されるほど開放感がある家になりました。もっと驚いたのが、浴室もトイレも洗面脱衣室も全部ガラス張りにしてほしいという要望で、浴室は玄関を上がってすぐにあるので、ドアを開けたら外から丸見えなのです。
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ガラスの仕切り板は、電気を通すと白い膜が瞬時にシュッと張る液晶ガラスを使っているので、来客があった時にはスイッチひとつで目隠しできるのです。そして、洗面脱衣室の壁はすべて鏡張りになっています。これはもう、ひとり暮らしでないと実現できないプランですが、彼女に言わせると、その空間にいるとリラックスできるだけでなくて、自分を意識することができるというのです。入浴や洗面をしている姿が常に鏡に映っていることで刺激を受けるというのか、自分の美と対決しているような感覚なのでしょう。なるほど、このような部屋にいたら、ホルモンの分泌が活発になり、肌つやがよくなったり、フェロモンが一層ただよっている、と感じられるような美容効果があるのでしょう。