「高気密・高断熱住宅なんて簡単。そんなクレームなんて一件もない」という業者もいます。それは、経験や実績が少なくて、まだそういうものに打ち当たっていない証拠です。あるいはクレームに目をつぶって「しょうがない」で済ませている業者かもしれません。そう簡単なことではないのです。そう簡単なものではないからこそ、私の会社はデザイン設計、構造設計、詳細設計、現場施工管理者、インテリアコーディネーター、品質管理室、CSセンター(アフターサービス)、社長検査と8部門に分けてチェック体制を敷いているのです。そこまでチェックし、10年来これ専門の大工・職人さんに施工させても、まだモレがあるのが建築です。設計・管理の費用は通常建築費の10%程度しかないため、設計事務所の先生が一人で何もかもこなすことが多く、結局、新知識を習得するヒマもあまりなくなります。高気密・高断熱住宅では、知識不足と経験不足がある場合は必ず数年後に問題が発生します。ビルや店舗の内装のデザインだったら、防水や構造の心配はさほどありません。雨漏りで苦しむことも、台風や地震でつぶれる心配もありません。いかに意表をつくデザインにするか、どうやってきれいなデザインにするか、どれほど豪華なデザインに表現するかだけに頭を使えばよいのです。しかし、彼の言うとおり、住宅は奥が深い。見目麗しい美人であればよいという訳にはいかないのです。
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