20秒間の実験の後に形をとどめていたのは、耐震性能を満たしていない棟(試験体2)で、耐震等級2を満たした棟(試験体1)は崩壊してしまったのだ。全国から見学者が集まっていた公開実験だったが、実験後は早々と公開が打ち切られた。この実験結果に関して、実施主体団体は報告書を一時非公開にするほどナーバスになっていた。いったい真相はどうだったのか。この非公開の報告書を手に入れた関係者はこう解説する。「試験体2は柱が土台から引き抜け建築物全体が浮き上がるという『ロッキング現象』が起きたことで、倒壊が避けられたとしています。
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また、報告書は、公開実験で使われた地震波は建築基準法で想定する揺れの1・8倍。この揺れは阪神大震災や中越地震に匹敵する揺れです。つまり、阪神大震災に匹敵する揺れでは倒壊するが、建築基準法をベースに作られた長期優良住宅の基準で想定する揺れでは(その直前に非公開で行われた実験から)ほとんど変形しなかったと結論付けていました」