二〜三年、輸入住宅がいろいろな意味で話題をさらっている。建設省や住宅金融公庫もこの勢いを放っておけず、対応策の検討に入ったが、奇しくもこの輸入住宅、わが国の住宅産業が抱える構造的な問題をあぶり出している。もともとわが国住宅産業と外国製品の関連は、国産品ではカバーできない部品・部材を主に欧米から輸入して、言ってみれば差別化の“目玉”として住宅に採用していたのが始まりであった。それでは「国産品でカバーできない部品・部材」とは何かということになるが、それは次の三つに集約できる。
JR山陽本線(姫路)の中古一戸建て
JR常磐線(水戸)の中古一戸建て
四街道市の中古一戸建て
千葉市若葉区の中古一戸建て
名古屋市緑区の中古一戸建て
その一つは、わが国では資源的、また製造技術的に不得手とされている木製品、たとえばサッシ、出窓、天窓、室内ドア、フロアなどを北米、西独、デンマーク、スウェーデンから輸入してきたという流れ。この輸入を担ってきたのは大建工業、ユアサ建材といった建材メーカーと、日本ベルックス、長谷川万治商店をはじめとする輸入専門商社である。その二つは、セラミックタイル、天然大理石など同じく資源的・技術的に届かないもので、特に最近2×4の外壁に重厚さを出すために競って取り入れられているハンギング式タイル(金具にタイルを吊り下げる乾式工法)等もここに入る。本場・イタリアからエービーシー商会、アドヴァン等を通じて持ち込まれている。その三は、超高級の水栓金具、把手、緊結金具などであり、東陶機器、欧亜貿易、スガツネ等により輸入されている。これが折からの円高旋風にあおられて、一挙に丸ごと輸入・輸入住宅へと展開されてきた。